ガールスカウトの活動がコロナの影響でほぼなくなってしまう2020年春、それでも地元を盛り上げようとしている若手店主さんからお話が舞い込みました。
まだ大阪府では取り組みがなく、全国でも本格的にされている方は限られているという「葛(くず)布織り」への挑戦です。
この状況下の活動に同意をいただけた保護者、スカウト、リーダーが集まって、主催者の指導の下、まずは河原での葛のつる集めから始めました。
それをたくさんのリース状に巻き、協力いただける市内の農家さんの大きな窯をお借りし、煮出したあと、発酵させます。
本来でしたらその後川で茎の皮部分と繊維を洗いながらより分けるのですが、スカウトの川での参加は限られるので、おうちでたらいやバケツで洗って繊維を取り出し、干して乾かしました。

ようやくそこから糸つむぎです。特別な「葛布糸結び」というやり方で繊維を結び、糸を長くつむぎます。ロープワークで慣れているはずのスカウトやリーダーもなかなか苦戦しました。
そして葛布織りに取り掛かります。驚いたことに織機は主催者の手作りでした。

ここに至るまで半年以上コツコツと集会を重ねてきました。光沢のある葛布が織られて太い巻物になっていくのが毎回楽しみです。地元に根差す事業につながっていくことを望み、31団も一緒に活動することで応援します。